4月のスタート時から大きな注目を集めているドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』。 原作は、累計発行部数300万部を突破した同名マンガです。物語は原作でも人気の萌とゆあをメインとしたホスト編に突入し、ますます盛り上がっています。
その中でキーパーソンとなるホストのハルヒ役を藤原樹さん、楓役を高野洸さんが演じています。おふたりは実は高校の同級生。作品についてはもちろんのこと、高校時代についてもたっぷりとお聞きしました。
まるで違う世界に来たみたいだった
――オファーを受けられたときの気持ちはいかがでしたか。
高野洸(以下、高野) 嬉しかったよね。
藤原樹(以下、藤原) うん、もう。僕は普段THE RAMPAGEというグループで活動しているんですが、役者業はまだそこまで出ているわけじゃなくて。こういった個人の仕事はほぼ初めてだったので、すごく嬉しかったですね。
高野 ホスト役というのもすごく挑戦になりますし、原作を読ませてもらったら楓という役が奥深すぎて。かっこいいし、人としても尊敬できるポイントもたくさんあって、芝居以外にも、学ぶことがたくさんあるだろうなと思いました。
――役作りで苦労された点はありますか? ハルヒはなんというか……女性から憎まれるポイントも多そうですが。
藤原 ハルヒってやっぱ女の子に対して上辺だけで接しているじゃないですか。そういったちょっと嫌な部分というか、性格悪い部分を出すのが難しいですね。普段の自分はそんなに嫌な人じゃない(笑)。
高野 (笑)。
藤原 そこはいろいろ研究しましたね。
――何を観て研究されたんですか?
藤原 ホストについていろいろ調べましたね。ハルヒと似たタイプのホストの方を参考にしたり、ホストに関するYouTubeはたくさん観ました。
高野 僕はホストとしての所作を、セリフを言いながらやるのが大変でしたね。その場で教えてもらったり、事前に1日練習の日を設けてもらったんですけど、それでもやっぱり大変で。グラスの持ち方とか氷の入れ方、細かいところがたくさんあって難しかったです。
でも、楓としては、役の解釈やどう演じるかは漫画読んでると、あらかじめ想像はできていました。見た目も髪は後ろが結構刈られている描写があったので、美容院に行ったときには「こういう感じにしてください」ってお願いして切ってもらいました。
――逆に演じていておもしろかった部分はありますか?
藤原 今まで生きてきて触れることがなかった世界なので、本当に違う世界に来たみたいでしたね。人生経験になりましたし、実際に歌舞伎町のホストクラブで撮影したので、毎回いろんな発見や驚きがあって、楽しかったですね。
――実際にホストの方とはお話されたんですか?
藤原 はい、ホストの方も出演されてるので。コールされてるときにどんなふうに居たらいいのかとか、直接いろんなアドバイスをもらいました。
――テンションが凄そうですよね。
高野 そうですね。ホストの人たちも体力がすごいよね。僕らも朝4時5時ぐらいに撮影現場に行ったときは、やっぱりオールされたあとのホストの方もいらっしゃいました。
歌舞伎町にあんなに通うことも、もうないだろうし……朝の歌舞伎町って原作のままホストとアフターやられてる方が歩かれていて。そういう街に行って、ホストクラブで撮影するのも楽しい経験でした。
――自分と役と共通していたり、共感したりした部分はありましたか?
高野 自分も女性と接するときは楓に近い気がします。嫉妬させるとか絶対したくないですね。
――楓のように女の子から泣きながら電話が来たら、どうします?
高野 そうですね、なるべく行きたいです(笑)。楓みたいにハンカチは持参してないかもしれないんですけど。それに、いつでも相談してって言ってあげたい気持ちもありますね。
――藤原さんはいかがですか? だいぶご自身と離れたキャラクターかもしれませんが……。
藤原 そうですね……共通してるところあるかな?
高野 もともと金髪ってところ?
藤原 そうだね、金髪、ですかね(笑)。ハルヒって多分すごく気まぐれなんでしょうね。そのときの気持ちに合わせて、多分後先考えずに行動してるなっていう感じで。僕も気まぐれなところはあります。めちゃくちゃ気まぐれなんで。そこは似てるかな。