僕が頑張れる原動力は褒められることかな

撮影/稲澤朝博

――本作ならではの面白さはどこだと思いますか。

まずは一人ひとりのキャラクターが立っていて笑えるところ。この作品は喧嘩のシーンだけでなく高校生ノリも大事にしていて、そこは魅力だと思います。

それからやっぱり門松勝太という主人公を、岸優太が演じていることですね。まるで、原作から出てきたかのように真っ直ぐで、熱くて、空回りもする(笑)。けどマジになるところが、岸優太という人の良さと重なって良かったです。

――観客の皆さんにはどのように楽しんでもらいたいですか。

キャッチコピーが“今を楽しめ”なので、性別に関係なく、今のこの時代に学生生活を送っている人たちには、「仲間っていいな、楽しそうだな」「自分たちもそうなれたなら」という憧れを持って、今を楽しんでもらえたらいいなと思います。

そして、もうこの時代を過ぎてしまった人たちにも、昔を思い返して「あーだこーだ」と言ったりしながら、今を楽しんでもらえたらと思います。それがこういう作品のいいところだと思うので。

©2023「Gメン」製作委員会 ©小沢としお(秋田書店)2015
©2023「Gメン」製作委員会 ©小沢としお(秋田書店)2015

――本作は友情物語でもありますが、竜星さんにとって“友人”とはどんな存在ですか。

僕はわりとめんどくさい性格だと思うんですね(苦笑)。それをわかってくれる上で付き合ってくれる人。あと、僕はずっとしゃべっているタイプなので、聴き手に回ってくれる人ですかね。

付き合いが長くなればわかることもあるとは思いつつ、波長が合う、合わないは最初の段階であるのかなとも思います。僕の場合、ノリとバイブスは大事です(笑)。人数は少ないかもしれないですけど、より深い付き合いをしていると思います。今、友人と呼べる人は、自分が困ったときに動いてくれるような人たちです。

――今回のように友情を描かれるような作品では、プライベートでの経験も活かされるのでしょうか。

今回に限らず、「役は役」として捉える部分もあれば、どこかに自分の要素を入れる場合もあるから、経験が活きる瞬間はあります。それは実際に自分が体験したことでなくてもいいですけど。

例えば、経験したことなら、自分の学生時代は「こんな感じだったな」とか、「こんなふうに仲良くしていたな」とかですし、経験はしていなくても想像や憧れで「こういうふうになりたかったな」とか。

そういう想いがあった上で、じゃあこの作品では「どういうふうにみんなと距離を取ったらいいのかな」「もう少し近寄ってみたほうがいいのかな」と考えることもあるので、経験や想いは活きているのかなと思います。

撮影/稲澤朝博

――勝太は「モテること」を自身の原動力としていますが、竜星さんが今を頑張れる原動力は何ですか。

今に限らず、僕が頑張れる原動力は褒められることかな。やっぱり褒められたいですよね。それは仕事でも、そうじゃないことでも。僕は褒められて伸びるタイプです(笑)。

――最近、人から褒められてうれしかったことはありますか。

褒められれば何でもうれしいです(笑)。りんたろー。さんと一緒に雑誌の撮影をしていたときに、「竜星涼になりたかったわ~」と言われたこととか。「ありがとう! うれしい!」って思いました。

やっぱり自分を否定はしたくないじゃないですか。でも自分で自分を全肯定することは難しくて。何か理由がないと肯定したくてもできない。だから誰かが自分を肯定してくれることは単純にうれしいです。

そうやって褒めてもらえるようなことを増やしたい。それがきっと原動力になっているんだと。いい人の役であろうが、悪い人の役であろうが、「良かったよ」って言ってもらいたい。その一言のためにやっているんだと思います。

――今回、瑠東監督から褒められたことはありますか。

褒められたというか、さっき話したワークショップのときに「めっちゃ感度あがってるわ。レベルアップしてるわ」と、前に会ったときよりも良くなっていると言われて。「マジで任せられる」って言ってもらえたんです。

そのときは恥ずかしくて「そーっすか」みたいな反応をしてしまったんですけど、うれしかったですね。そうやって信頼関係がまた一つ、つながった想いがありました。そういうものがたくさんある人とは、仲良くなれるし、友人になっていけるのだと思います。


冗談を交えながら、インタビューの場を盛り上げてくださった竜星さん。瀬名という二枚目キャラに「僕でいいんですか?」という戸惑いもあったことを打ち明けてくれましたが、竜星さんだからこそ作り上げられたらカッコいいのに面白い瀬名は唯一無二です。

岸優太さんが演じた勝太とのコンビも絶妙で、声をあげて笑ってしまうやり取りもあれば、「仲間っていいな」と思える感動の場面もあります。ぜひ大きなスクリーンでお楽しみください。

作品紹介

映画『Gメン』
2023年8月25日(金)より全国公開