70万部を超えるベストセラーとなった前作『ジェイソン流お金の増やし方』に続いて、11月20日、満を持して厚切りジェイソンの新しい書籍『ジェイソン流お金の稼ぎ方』が発売されました。

今回は、投資で増やす以前の「そもそも投資をするためのお金がない人はどうしたらよいのか」に対してこたえる内容になっています。

ジェイソンの経験に基づいて導き出された、お金を稼ぐ力をつける方法、つまり“稼ぎ方”のヒントがぎっしりつまった一冊になっています。

今回はその中から一部抜粋して、紹介したいと思います。

厚切りジェイソン流「お金の稼ぎ方」前回までの話はこちら↓

お金を稼ぐ方法:無駄をなくす

1.「論理的思考力をつける」2.「実践力を養う」という基礎が身についたら、3.「世の中で必要とされていることを見つける」、4.「自分にしかできないことを把握する」5.「自分の価値を売り込むために交渉する」を順番にクリアをすることで、自分の市場価値をどんどんと上げていくのが稼ぐ力をつけるベーシックな方法だ。

ちなみに3から5を行い、ポジションや給与のアップに成功したら、また新しい環境で3から5を順に行って、さらに自分を高めていく。

3から5の項目は常にサイクルで回していくものだけれど、このサイクルをより速く回すためにサポートをしてくれるのがこれから説明する、日常的に行うルーティンだ。

サイクルを速く回すことができれば、より早くポジションや給与もアップして、短期間で稼げるようになるんだ。

同時に2つのことを並行してやる

稼ぐサイクルを速くするのにまず必要なのは「無駄をなくすこと」だ。

ご存じのとおり、僕は今もIT企業と芸人という二足のわらじで活動している。

でも、このスタイルになるずっと前から、僕はだいたい2つのことを並行してやってきている。

GEで仕事をしながらコンピューターサイエンスの修士号を取ったし、日本語能力検定1級も取った。

日本に来てからはMBAのコースでビジネスの勉強もしてきた。そしてビジネススクールを終えたら、今度はお笑いの養成所に入ったよ。

無駄に関していえば、このエピソードを思い出す。

ある日、妻とデートをする予定だったんだけど、その日に限って毎日やっている漢字の書き取りをまだ
やっていなかったんだ。

でもデートの時間が来てしまったからとりあえずレストランに向かったら、お店の手違いで1時間くらい待つことになってしまったんだよ。

もうその時間があまりにもったいなくて、僕は思わず「この1時間が無駄だ。漢字の書き取りができたのに!」と言ってしまったの。

これに対して妻がすごい怒ってしまって……。当たり前だよね、二人でいるのに無駄な時間っていうなんてさ(笑)。

でも同時進行でタスクをこなすのが当たり前の僕にとっては、1時間あればあれもこれもできるって考えてしまうんだ。

手がけているのがひとつだけだと、例えば仕事の合間等に待ち時間ができるよね。そのときにボーッとしているのが僕は嫌なんだ。

2つのことを並行して進めていると、空いた時間にはもうひとつの仕事のタスクを進められるし、な
により一方で身につけることができなかったスキルが、もう片方をやっていると身についたりする。

無駄をなくすことで成長のスピードは間違いなく加速するんだ。

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