突然ですが、皆さんはイケメン、お好きですか? 私はイケメン、普通に好きです。とくにイケメンで体も鍛えている人は最高。見ているこちらも元気な気分になれるから。
そんな男性の代表格のひとつといえば、プロレスラーではないでしょうか。
今回、プロレスラーが舞台に挑戦する(!)と話を聞き、出演者にインタビューする機会をいただきました。
お話を伺ったのは、2018年7月5日(木)~7日(土)に公演がある「櫻農カプリチオ~櫻ヶ丘農業高等学校狂想曲~」で主演をはたす上野勇希さんと、勝俣瞬馬さん。
DDTプロレスリングから発足した、若手選手が主体となったプロジェクト「DDT New Attitude(DNA)」で活躍するおふたりです。
『櫻農カプリチオ』どんな舞台なの?
舞台は櫻ヶ丘農業高等学校(以下、櫻農)。上野さん演じる主人公の相原竜輝は、高校が廃校になるかもしれない、という噂を耳にします。
櫻農では「櫻米」という地元で評判の米を生産しています。櫻米が全国区で有名になれば、町の活性化にもつながり、櫻農廃校もなんとか食い止められるかもしれない。
そう考えた竜輝はある計画実行のために、仲間集めに奔走し始めます。
しかし、勝俣さん演じる影山新含め“問題児”が多く、その行方はどうなる……?
“演技経験ゼロ”で主役に大抜擢された背景
――上野さんは舞台未経験で主演に抜擢されているんですね。
上野:演技経験もゼロです。舞台をやってみたい、という気持ちがDNA内で強かったので、選んでもらえたのかなと思いました。
勝俣:上野はいい意味で「色がない」んですよ。僕たちプロレスラーは、試合のときカラフルなコスチュームを着て、それぞれの色を出しますが、上野はDNA内で唯一黒パンなんです。上野がまだ坊主頭だったときに、その姿を見たプロデューサーが「主役は彼だ」と感じたそうで。
――主人公の竜輝くんに通ずる要素があったんですね。
勝俣:まっすぐなところは、上野と重なるところが大きいと思います。実際、「座長(主演)をお願いね」と伝えたとき、「僕でいいんですか? やりたいです!」と即返事をくれました。まっすぐなやる気を感じましたよね。
上野:実際の僕は明るくて元気な竜輝とは違って、ボソボソと喋るタイプなんですよ(笑)。だから、「もっと元気に、楽しそうに演じて!」って言われると、難しい……と感じることもありましたね。
――少しギャップがあるんですね。勝俣さんはご自身と役を比べてどう思いますか?
勝俣:僕は自分の素に近い役だなと感じています。ほかのみんなは「演じている」感じがしますが、僕はあまり演じている感じはなくて、しっくりきているんですよね。「新って、まんま勝俣さんみたい」と言われることもあるくらい。