不可能を可能にする中屋敷法仁の演出力

舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」 ©「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会

文ステの特筆すべき点のひとつが、シンプルながらも高さと奥行きを生かした舞台美術や、驚きに満ちたアイデアの数々、森羅万象、何にでもなる変幻自在のアンサンブルの活躍と、不可能とも思われる場面を舞台上に出現させる中屋敷の演出力だ。

本公演ではそれらがさらにパワーアップ、プロジェクションマッピングを効果的に用いた照明や迫力ある音響を駆使し、歌舞伎のようなケレン味も加わったスペクタクルな一大抗争劇を繰り広げた。

そして高い身体能力と豊かな表現力を持つアンサンブルたちの人力による“舞台装置”からも目が離せない。 8名とは思えない、変幻自在な様子はまさしく“文ステ”の華と言えるだろう。

本公演は原作映画を知らなくても十分楽しめるが、リンクする場面も織り込まれているので、ぜひ映画も観てほしい。

また、舞台ならではの新たな視点が盛り込まれた今作は、映画を視聴したファンにこそ、見ていただきたいものでもある。その両方を知ることで作品世界により深く入り込めることだろう。

舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」 ©「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会

舞台『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』大阪公演は4月18日(日)まで上演。

4月23日(金)より東京・日本青年館で開幕、5月5日(水・祝)まで上演する。

東京公演では、全16公演をライブ配信もするので、舞台と配信のハイブリッドでその魅力を堪能できる。

全15名のキャストが舞台上で織りなす“赤き果実”。是非ご賞味あれ。

【公演概要】

舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」
原作:映画『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』
脚本:朝霧カフカ / 脚本協力:内田裕基 / 演出:中屋敷法仁 / 協力:春河35

<出演>
中島敦 役:鳥越裕貴 / 泉鏡花 役:桑江咲菜 / 芥川龍之介 役:橋本祥平 / 中原中也 役:植田圭輔
太宰治 役:田淵累生 / フョードル・D 役:岸本勇太 / 澁澤龍彦 役:村田充
大石樹、岡村樹、山中啓伍、有光麻緒、浦島優奈、小野塚茉央、小林らら、美守桃

●大阪公演 2021年4月16日(金)~18日(日)
料金:8,800円(税込・全席指定)
主催:サンライズプロモーション大阪
問合せ先:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日祝休業)

●東京公演 2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)
会場:日本青年館ホール
料金:8,800円(税込・全席指定)
主催:舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会
問合せ先:インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(13:00~15:00 / 土日祝休業)

※詳細は公式サイト公式Twitter等をご確認ください。

<ライブ配信>
舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」では東京公演全16公演のライブ配信を実施。
詳細は公式サイトをご確認ください。
配信媒体:
Streaming+
PIA LIVE STREAM
配信料金:2,500円(税込)※特典付き(公演毎に異なるブロマイド)

企画:舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ/ゴーチ・ブラザーズ