菅田とFukase、キュンキュンなオフの一面
元々俳優であり、アーティストとしても活躍する菅田と、アーティストであり、そして俳優も務めたFukase。
菅田は10月17日に群馬県高崎市にある雑貨家具店で、夏美とふたりのシーンを撮影してオールアップ。またFukaseは翌日の18日、神奈川県横浜市の建物の屋上で、出演シーンをすべて終了。キャスト陣が絡む本編シーンもこれでクランクアップを迎えた。
ふたりが放つ音色が、時に心地いいハーモニーとも、時に怖気立つ不協和音ともなって、観客の心に突き刺さる。劇場で、それぞれの表情にさまざまな意味でゾクゾクさせられるはずだが、最後にふたりのキュンキュンさせるオフの一面を紹介しよう。
9月29日、営業終了後の青山ブックセンター本店でロケが行われた書店のシーン。ここで撮影されたのは、山城が両角をモデルに描いた作品「34」の特設コーナー前で、両者が対峙するという重要な場面だったが、緊迫感あふれる撮影の一方で、Fukaseは「34」の主人公“殺人鬼・ダガー”の立て看板と合間に記念撮影。
両角をモデルに描かれたキャラクターのポーズを真似てのショットで、「セルフカバー」と笑みを浮かべていた。
また前述の高層マンションでの撮影。撮影に協力いただいたマンションの住民の方々が離れた位置で撮影を見学していた中、シーンを撮り終えて、移動のためにその前にやって来た菅田。
皆さんが拍手で迎える中、ちょっと驚いた様子の菅田は何度も頭を下げながら、ひと言だけ挨拶。その言葉もまたいかにも菅田らしいと感じたが、「ありがとうございます」でも「お疲れ様です」でもなく、夜半だったこともあって彼が口にしたのは「お休みなさい」。
簡潔でいてフランクで、挨拶にもなっていて胸にグッと来る場にぴったりな言葉。そんな即時の言葉のチョイスも才能にしてセンスで、いや、菅田ならではだろう。
菅田に「お休みなさい」と囁かれてしまった住民の方々は、酔いしれて良く眠れたか、はたまたドキドキして全然眠れなかったか……。そしてまさに事件のような映画『キャラクター』を目撃したあなた。
その晩、見るのはどんな夢になるのか。心地いい悪夢なのか、衝撃の吉夢なのか。ぜひ菅田とFukaseに注視しながら、映画を堪能してほしい。
『キャラクター』
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