『アキラとあきら』 ©2022「アキラとあきら」製作委員会

池井戸潤の同名小説を、竹内涼真、横浜流星のダブル主演で映画化した『アキラとあきら』が8月26日(金)より公開された。

対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念を武器に現実に立ち向かう大逆転エンタテインメントで、髙橋海人は横浜扮する階堂彬の弟・龍馬を演じる。

さまざまな思惑や葛藤が入り混じる重要なシーンで、髙橋が見せた存在感とは?

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髙橋海人の意外にして納得の役どころ

俳優としては、2018年の『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(NTV)でドラマ初出演。以後、テレビでは『ブラック校則』(19/NTV)、『姉ちゃんの恋人』(20/KTV)、『ドラゴン桜』(21/TBS)と出演を重ねて、『未来への10カウント』(22/EX)での好演も記憶に新しいKing & Prince・髙橋海人。

そんな彼の映画初出演となったのは、ドラマとメディアミックスで展開されたSexy Zone・佐藤勝利主演の『ブラック校則』(19)。佐藤演じる小野田創楽の親友で、空気を読まず、周囲を驚かせる行動に出る高校生・月岡中弥に扮して輝かしい魅力を見せた。

その際のインタビューで、「僕のグループではこの1年でメンバーもたくさんの作品に出ていて、自分はそれを観に行く側で、そんな彼らの姿を見るのが嬉しかったんです。でも、正直心のどこかで自分も作品に出てみたいなという思いがあって。それが今回、こうした形で叶ったのですごく幸せです。出させていただくからには、主役を立てつつ、自分も作品で輝きたい……と、そんな野心を内に秘めながら、撮影に挑みました(笑)」と語っていた髙橋(『ぴあMoive Special 2019 Autumn』)。

満を持しての2作目の映画となる『アキラとあきら』における髙橋の役どころは、意外にして納得と言えるかもしれない。演じる階堂龍馬は、山崎瑛(竹内涼真)と合わせてタイトルロールとなっている階堂彬(横浜流星)の弟。老舗の大手海運会社・東海郵船の御曹司で、優秀な兄に対しコンプレックスを抱き、跡継ぎの座を下りて銀行員となった兄に代わって、若くして社長に就任するという人物だ。

バラエティやステージなどで見せる、明るく自由で無邪気な髙橋のイメージからすれば、意外な役どころ。しかし、それこそ前に紹介したコメントで吐露していた髙橋の心内からすれば、どこか龍馬と重なるところもあって、納得の役どころだとも言える。

では、今回の『アキラとあきら』において、髙橋はどんな「野心」を胸にして撮影に挑んでいたのだろうか。