劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁

劇団四季の新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』が2022年4月30日(土)より開幕する。

その稽古場取材会が3月22日に開催され、劇中の一部シーンを披露するとともに、出演キャストの田中彰孝、伊藤潤一郎、脚本・歌詞の高橋知伽江、演出の青木豪、劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長がインタビューに応えた。

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細田守監督による大ヒットアニメ映画『バケモノの子』をミュージカル化

劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁

原作の『バケモノの子』は2015年に公開された、細田守監督によるアニメーション映画。2015年邦画興行収入ランキング1位に輝いた大ヒット映画で、細田監督率いる「スタジオ地図」の代表作のひとつだ。

人間たちが暮らす街・渋谷と、その裏側のバケモノたちの住む異世界・渋天街を舞台に、母を亡くした9歳の少年九太が強さを求めてバケモノの熊徹に弟子入りし、絆を深めていく物語。

劇団四季が「国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑む」と意気込む話題作だ。

劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁

公開稽古では作品冒頭、渋天街を治める宗師が神への転生を宣言し、次期宗師候補の熊徹と猪王山が対立するシーンからスタート。騒然とした混乱の中にも新時代への予感があわさり、心が沸き立つオープニングだ。

熊徹役の伊藤潤一郎のパワフルな低い声に対し、同じく低音ながら猪王山役の芝清道の声は思慮深さのある渋い声。ふたりの対比も面白い。

劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁
劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁

続けて、熊徹の弟子になった九太がバケモノたちから修行の一環として料理を習う場面では楽しいダンスも満載で、ミュージカルならではの魅力をアピール。

さらに熊徹と九太が修行を通し絆を深めるシーンは、観る者の感情に訴えかけるバラードナンバーを聴かせ、バラエティに富んだ作品の表情をキャスト陣が見せた。

劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影/阿部章仁