マストで利用したいのが、最上階28Fにある「アトリエ」
なんといっても、リゾナーレ大阪に宿泊したらマストで利用したいのが、約470㎡という日本最大級の広さを誇る、最上階28Fにある「アトリエ」です。
大きな窓から外を見ると眼下に広がる大阪南港をテーマに、カラフルなパレットを積み重ねたような洗練された空間です。
ここにはたくさんの素材(マテリアル)が用意されており、子どもたちの知的好奇心やアートな感性をくすぐります。
アトリエ内には「興味」「探索」「表現」の3つのエリアがあります。まず、アトリエに入ると「モノ」や「コト」に興味を持つきっかけとなるギャラリーに目を引かれます。
ギャラリーにはリゾナーレ大阪が位置する埋め立て地の南港をイメージしたカラフルな糸が並んでいますが、この糸は転がしたり、積み重ねたりと自由に動かしてOK。
ギャラリーを中心とした「興味」エリアには、南港がさまざまな自然物や技術、人が集まる物流拠点であることから、歯車やさまざまな形状の木材、きらきら光るアクリルなどが展示されています。
すべて地域でモノづくりに関わる人々からの提供なのだとか。
アトリエの入り口近くにあるじゅうたん張りの小部屋は、アトリエに入ってはみたけれど、気後れしてしまったり、圧倒的な素材の量にどうしていいかわからず、なかなか自由に動き回れない子どもが気持ちを落ち着けるためのお部屋。
広くてたくさんのモノがあふれているアトリエは、子ども心を刺激する一方で、場所見知りなど、子どものタイプによっては、入ってすぐにはなじめない可能性もありますよね。
この小部屋を拠点にして、その子なりのペースで少しずつアトリエ内を楽しんでほしいという、ホテルの細やかな配慮を感じられました。
続いての「探索」エリアには、「色彩」をテーマにさまざまな素材が集まっています。
染物やカラフルな葉っぱ、鉱石など、工業製品から自然物まであらゆる色が揃っているため、色彩感覚を探究できるエリアです。
窓にはくっつけたりとったりできるカラフルな色つきの透明シートが張ってあり、色を重ねたり、光の透過を楽しんだりすることもできます。
モノづくりには欠かせないさまざまな道具との出合いも。専門家が使っているような本格的な絵の具や筆、画材が置いてあり、自由に使うことができます。本物に触れることで、感性が磨かれそうですよね。
家ではなかなかできないような、床に広がる大きな紙や窓にダイナミックにお絵描きする体験もできちゃいます。
絵の具は、スタッフさんが天気などを見て、その日のイメージに合う3色を用意してくれます。
単色で使っても良し、2色・3色と混ぜてみてもよし。混ぜる場合は、どの色を多くするかによっても色合いが変わってくるので、自分で色を作り出す楽しみがあります。
人気の粘土も本格的。陶芸粘土としても使用されているもので、全4種類用意されています。こねずにそのままにしておくと固まってしまうので、スタッフさんが定期的に水を吹きかけてこね、子どもが遊びやすい状態にしておいてくれます。
いつもの粘土とはちょっと違った感触のためか、多くの子どもたちが創作意欲を刺激されていました。
特に我が家の子どもたちに大好評だったのは、こちらのキネティックサンド。室内で遊べる新感触の砂です。
型に入れてひっくり返すと、水を含ませなくても固まるのに、手で簡単に崩すことができる不思議な手触りの砂。触り心地がよいためか、飽きずにこちらで遊んでいました。
こちらの砂場には、キネティックサンドではなくサラサラとした普通の砂が入っている日もあるそうです。
砂の下がライトテーブルになっていて、下から光を照らすことができるので、光を照らしながら砂に絵を描くのも楽しそう。
アトリエの奥には、探究のパートナーである「アトリエリスタ」との対話を通して表現を深めていくプロジェクトに参加できる「表現」エリアがあります。
プロジェクトは、子どもたちだけで参加するもの、全員で大きな作品作りに挑戦するものなどが用意されています。決められたものを作るというよりは、子ども自身の主体的な興味を広げて表現を深めていく作業になるので、自由に何か作りたい子どもにぴったり。
最初は何をしたいかわからなくても、アトリエリスタと話しながらテーマを見つけていけるので、楽しんで創作活動に参加できますよ。
プログラムに子どもだけで参加する場合、親は隣にあるクラブラウンジなどでゆっくりと過ごすことができるので、大人にとってもいいリフレッシュ時間になりそうですね。
プロジェクトは1回60分で、チェックイン当日は13:30、15:15、17:00スタートの回、 チェックアウト日は9:00、10:45の回に予約可です。実施時間の2時間前までに、公式サイトにて要予約。3歳~12歳までが対象です。
アトリエは宿泊当日の13:00~18:00、翌9:00~12:00の利用が可能。チェックイン前から入ることができるので、できるだけ長く滞在して楽しみ尽くしたいですね。
気になるマテリアルを自ら選び取り、じっくりと向き合う時間は、きっとかけがえのない時間になるはずです。