ターニングポイントという言葉に限る
――役に対して共演者の方々からアドバイスをもらうことはありましたか。
共演者の方々とはカメラが回ってないときにいろんな話をしたんですけど、役についてで言うと、やっぱり監督です。とはいっても、そんなに多く話をしたわけでもなく。シーンごとに「こういう感じがいいんじゃないの」みたいな話をしてくださいました。
――監督やスタッフのこだわりを感じたところは?
衣装とか、セットの色味がすごく鮮やかで、細かいところまでこだわりを持って作られていました。観ていただければすぐにわかると思うんですが、すごくきれいな作品になっています。
――完成作を観たときはどう思いましたか。
恋愛が本当にきれいに表されていると思いました。それから物語の内容としては少し難しいはずなのに、それがすっと自分の中に入ってくるような感覚がありました。
僕も高校生ですが、こんな状況に巡り合うことはなかなかないとは思います。それでも楽しく観られました。コミカルな部分もあるし、出てくるキャラクターの個性も強いので、観ていて飽きないと思います。僕はは台本を読んでいるからストーリーは知っているんですが、それでも初めて観たような感覚になれました。
――直達を演じている自分自身についてはどう思いましたか。
作品を観る前って、本当に自分自身には期待していないんです。普段は高く評価しないんですが、観てみたら自分でも「直達がいる」っていう感じがしました(照笑)。これほど大きな役で、こんないい作品に携われたので、やっぱり少しでも良かったらいいなとは思っていたので、すごくホッとしました。
――本作は大西さんのキャリアにおいてどんな作品となりそうですか。
ターニングポイントという言葉に限ると思います。これから役者を続けていくなかで大事な作品になったと思います。どれだけの表現ができるかがすごく大事だと思っていたので、本当に大切な作品になりました。
経験としてもこれだけ大きな役は初めてだったので、その分、大きくなれたと思います。先ほど話した大事なシーンでの躓きから感じられたことや、知れたこともありました。これからの人生において役に立つ経験をさせてもらえた作品です。