山の上酒場で生マッコリ
「一字山酒幕」のビニールハウス(秋)
一字山の稜線をさらに北上すると、山の頂上のような空き地が見える。この近くに私が通っているマッコリ酒場、通称「一字山酒幕」がある。
酒幕(ジュマク)とは1980年代まで田舎の市場や峠、渡し場などにあった飯屋兼酒場だ。日本で言えば峠の茶屋のようなところだろう。
今、酒幕はほとんどが姿を消し、高齢者の思い出の中にだけ存在する。
酒場と言っても、冬はビニールハウスで、春夏秋は山道の脇で飲ませる店だ。いつも髪をきれいにまとめた女将さんが笑顔で迎えてくれる。
生マッコリはもちろん江東製造場の「長壽」。その日に充填されたフレッシュなものが供されることも珍しくない。
「一字山酒幕」の干し鱈(手前)
つまみは、朝鮮半島の最高峰・智異山(チリサン)のドングリを使ったトトリムクと野菜の和え物、大根のチヂミ、酸っぱいキムチで辛く炒めた豚肉炒め、干し鱈など。
「一字山酒幕」の豆腐キムチ
軽登山とそのごほうび、新鮮生マッコリを楽しみに、ぜひ一字山に来てほしい。
※一字山の軽登山とマッコリ体験は、筆者が行っているパーソナルツアー「ソウル大衆酒場めぐり」(現地集合・現地解散)でも案内できます。
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