70万部を超えるベストセラーとなった前作『ジェイソン流お金の増やし方』に続いて、11月20日、満を持して厚切りジェイソンの新しい書籍『ジェイソン流お金の稼ぎ方』が発売されました。

今回は、投資で増やす以前の「そもそも投資をするためのお金がない人はどうしたらよいのか」に対してこたえる内容になっています。

ジェイソンの経験に基づいて導き出された、お金を稼ぐ力をつける方法、つまり“稼ぎ方”のヒントがぎっしりつまった一冊になっています。

今回はその中から一部抜粋して、紹介したいと思います。

厚切りジェイソン流「お金の稼ぎ方」前回までの話はこちら↓

学校で勉強を続けながら、そろそろ将来に向けて仕事を選ぶとなった時や、転職を考えた時、皆さんはどういう基準で仕事を選ぶのだろう。

その名前を聞けば誰しもが羨む人気企業ランキングに入っている会社? ほかと比較して高い給与をもらえる仕事? 自分の今まで研究していたことを続けることができる仕事? それとも充実した福利厚生?

稼ぐという目的で仕事を選ぶのであれば「高い給与をくれる仕事」は間違いないだろう。

すると次に問題になるのは、高い給与をくれる仕事はどうやって探すのかということだ。

仕事が「できる」というのは人に負けないスキルを持つこと

仕事を探す際に「できること」をベースに考えるのは重要だ。

ただ、ここで重要なのは「できること」が人と同じレベルでは稼ぐことにつながらないということだ。

「前職では自動運転について研究してきました」
「日本経済や経済政策の問題を考察するゼミに所属していました」

どれも言葉だけ聞けば、ニュースでもよく聞くキーワードが入っていて、すごい勉強をしていそうな印象だよね。

でも、果たしてこれで企業側にあなたのスキルが伝わるのだろうか? この自己PRでは「あなたがみんなと一緒にやってきたこと」はわかるけれど、「あなたがそこでなにに特化して研究をしてきて、どんな成果を出してきたのか」がまったく伝わってこない気がしてしまう。

みんなと同じように最先端の仕事をしていたり、研究をしていたりしても
「みんなと同じ」は「他の人でも代用できる」ということ、つまりあなたはいくらでも代えのきく人間ということになってしまうんだ。

少しプライベートな話になるのだけれど、娘はアメリカ人の僕と日本人の妻の間に生まれたからハーフなんだ。

そんなことからときどき学校で「外国人」という扱いを受けることに戸惑いを感じていたようで、僕にそのことをこぼしてきた。

その時、僕は「パパはどうしてテレビに出ることができて、お金をもらうことができていると思う?」と尋ねたんだよね。

すると彼女は「おもしろいから」とか、理由を探してくれたんだけど、僕は「パパはみんなと違うからだよ」と説明したらちょっと納得してくれたみたいで、その後は気にしなくなったんだ。

つまり、僕は芸能界にたくさんいる芸人の中でも「アメリカ人」で「会社役員も同時にしている」という、ほかの人とは違うポイントがあるから起用してもらえる、というメリットがあるということなんだ。

そう、ほかの人と違うことが「できる」というのは、あなたにしかない能力なんだ。そしてこのスキルをより極めることで、同じ仕事を希望している人より一歩前に出ることができるのではないかな。

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