CHAPTER 4 番組に期待していること、未来の展望

── 桒山さんは数々のヒット番組を手がけてらっしゃいますけど、面白い番組になり得る鉱脈を発見する秘訣みたいなものはあるのでしょうか?

桒山 ガチガチのヒットメイカーではないので毎回模索なんですけど(笑)、企画の主旨を聞いたときにムチャクチャ胸が躍るものは特番も絶対に成功するんです。

ほかのディレクターに聞いてもたぶんそう言うと思うんですけど、さっきも話したように、そのときめきが今回の「マーダーミステリー」は強かったんですね。

しかも、僕が実際にゲームをしてからON AIRまでに1年半の時間を要したことになるんですけど、ひとつの番組に1年半もかけることなんてなかなかないし、それだけ万全を期しているので、面白くなるのは間違いない。

面白がり方もちゃんと伝えられて、配信でもバズって、ブームの火つけ役になれたら嬉しいですね(笑)。

眞形 この企画をいろんなところで話すんですけど、どこに行っても100パーセント「面白い」って言われるんです。

だから、企画は間違いなく面白いんだなと勝手に思っていて(笑)。あとは、それをどう仕上げるのか? にかかってくるわけですけど、僕らは面白いものをずっと作ってきたし、面白いものを作ってきた人間が作る面白いものは絶対に面白い! と思っています。

ジャンルの垣根を超えて参加できる番組になれば

── 思い描いているその先の展望は?

眞形 番組が2回3回と続いて、“俺も出たい!”と思う人が増えたらいいですね。何千人、何万人もの人たちが“この番組でチャンスをつかみたい!”という想いで応募してきてくれたら、もっとスゴいバトルが観られますから。

桒山 今回は応募者が251名でしたけど、それぐらいの人数の人たちが「マーダーミステリー」のオーディションに参加したら、すごいブームになると思います。

眞形 個人的には一般の人だけでなく、プロの俳優もお笑いの人も、2.5次元の俳優や声優もみんな参加して、戦えばいいじゃん! と思っていて(笑)。将来的には、その中から、いちばん面白いのは誰だ!? を決めるような番組を作りたいし、それを僕は観たいんですよ!

『マーダー★ミステリー~探偵・班目瑞夫の事件簿~』

3月19日(金)深夜1時34分~ ABCテレビにて放送。ネット配信も予定

番組公式サイト:https://www.asahi.co.jp/mudermystery/
番組公式Twitter:@MadarameMisuo
眞形隆之公式Twitter:@newmagata

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映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。