'99年にデビューして以来、年齢問わず幅広い層に人気のスーパー・グループ、嵐。ウレぴあ総研では嵐の人気の理由はどこにあるのか? ライブ、俳優、バラエティ番組など、様々な側面からリサーチを行ってきました。結果、見えてきた嵐ファンと、嵐の密接な関係とは? 調査結果を基に、じっくりと紐解いていきたいと思います。

テレビドラマのヒットで、嵐人気が定着

テレビの歌番組が激減してしまった現在の日本で、アイドルグループが世間に広く認知される現象、いわゆる“ブレイク”を果たすには、テレビドラマのヒットをジャンプ台にすることが必要不可欠のようだ。90年代にSMAPが定着させたこの成功パターンはいまだ覆されず、嵐も例外ではない。

何といっても真っ先に思い出されるのは松本潤の『花より男子』シリーズ('06~)である。当初、格別な期待もされずに始まった本作は、原作のネームバリューやフレッシュな脚本、共演俳優陣の力にも後押しされ、見事時代の波に乗った。その後の松本自身のパブリックイメージを良くも悪くも固めてしまったほどのインパクトを残す一作。

またそれと時期を同じくして、やや渋い印象ではあるものの『優しい時間』('05)『拝啓、父上様』('07)という2本の倉本聰脚本ドラマでグッと幅広い世代の心をつかんだ二宮和也の活躍も忘れてはならない。『青の炎』('03)以来、すでに演技派として知られていた二宮だが、ジャニーズ若手にとって得意とはいえないフジテレビ木曜10時の枠で、しかも倉本作品で主演を張ったことの意味合いは大きい。

さらに'06年のクリント・イーストウッド監督映画『硫黄島からの手紙』にキャスティングされたことはそれ自体が、ジャニーズファンでない人々にも大きな話題をもたらした。

『優しい時間』 Amazon
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『拝啓、父上様』 Amazon
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『青の炎』 Amazon
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『硫黄島からの手紙』 Amazon
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