謎多き新キャラクター、ガンマ1号・2号

神谷浩史 撮影/友野雄

ーーお二人が演じるガンマ1号・2号は自身を「スーパーヒーロー」と名乗りながらも、悟飯やピッコロさんたちの敵のような存在で登場します。どんなキャラクターなのかご説明いただけますか……?

神谷 「スーパーヒーロー」です!

宮野 ははは(笑)!

キャラクターの説明は物語の核心に触れるので言えないのですが……僕と神谷さんの組み合わせから察せられるようにガンマ1号・2号は対比となるキャラクター性です。僕自身、台本を読む前から、“たぶん”僕がバカっぽいキャラかな?と思っていたのですが。

神谷 ははは! ”たぶん”ね?(笑)

宮野 やっぱり僕の方がバカというか、軽い感じのキャラクターでした。ははははっ。

神谷 そういう意味では、僕が演じるガンマ1号は実直で真面目なスーパーヒーロー、まもちゃん演じるガンマ2号は「スーパーヒーローたるもの」を研究しているスーパーヒーローという対比がありますね。

宮野 ガンマ2号はずっとポーズを取っていますしね。

神谷 ポーズはスーパーヒーローたるもの必要ですからね! そんなポーズを取り続けている2号と、「そういうものは必要ない」と思っている1号と思っていただければ。

宮野真守 撮影/友野雄

ーーでは、ガンマ1号・2号の思う「スーパーヒーロー」というのは、「正義の味方」とは意味合いが変わってくるのでしょうか?

神谷 当然彼らなりに正義感は持ち合わせていて、それが彼らの言葉を通すと「スーパーヒーロー」になってくるのかなと。だけど、それが果たして「正義の味方」かというと、僕は似て非なるものだと思います。

なぜなら彼らをつくったのはDr.ミーユー(Dr.ヘド/演:入野自由)なので……。

宮野 ははっ。Dr.イリノミーユー(笑)。

神谷 彼の趣味を多分に受け継いで作られた人造人間なので、彼らの抱くスーパーヒーロー像は結局Dr.ミーユーが抱いていたものだと思うんですよね。だから彼らがどこまで意思を持ってスーパーヒーローとして行動しているかは、正直分からない部分でもあります。

宮野 Dr.ミーユーに目的を与えられているわけですからね。その与えられた目的、自分たちが戦うべき道に対して非常に真っすぐな二人であることはたしかです。そんな二人が物語の中で変化していく様子は、映画を観ていただければ感じてもらえると思います。

神谷 そうですね。二人が物語にどう関わっていくのか、なぜ敵のように描かれているのかはぜひ劇場で確かめてみてください。