人生で数回しか利用したことのないネットショッピングで……

撮影/稲澤朝博

――最近あった「こんなはずじゃなかったのに」というようなエピソードを教えてください。

そもそも「こんなはずじゃなかった」ってあまりなんですけど(笑)。僕、ゲームをよくするので、自宅のゲーム環境はわりといい感じに整っているんですね。基本的に僕は家にしかいないので(笑)、家の環境はできる限りノーストレスで過ごせるように整えていんです。

でも、この間、友達とボイスチャットをしながらゲームしていたら、「最近、新しいキーボードを買ったんだよね」って話をされて。それを聞いていたら「僕も4年ぐらい変えてないな」って思って、「新しいのを買おうかな!」という気分になってしまったんです。

僕、ネットショッピングって普段は全然しなくて。人生で数回とかしかしたことないんですけど、今回、キーボードとマウスパットを2つも買ってしまって。それは「こんなはずじゃなかった」と思いましたね(笑)。

もともとキーボードはあったわけですから、「余計な費用がかかったな」って。ただ以前より快適にはなったので、良い買い物ではあったんですけど。

撮影/稲澤朝博

――北村にとっての音楽隊のように、最初は嫌々だったけど意外とハマったな、というような経験はありますか。

仕事で始めることは大体そうですね(笑)。「やんなきゃいけないし……」って思いながら始めて、やっていくうちに自分で自由にコントロールできるようになってくると「楽しい」が始まります。

「いい感じに出来てきたかも」と思うと、そこからハマっていくパターンが多いですね。そこから先はただ楽しんでやることができるので、練習という感覚もなくなっていきます。

そこに到達できるまでの時間がどれくらいかかるかはものによって違ってくるんですけど、僕はその楽しくなるまでが重要で。基本的に一つ越えなければいけない関門だと思っています。とりあえず、楽しいと思えるところまでやることが必要なんだと思います。

途中で止めてしまう人って、その関門に到達する前に「合わない」とか思って止めてしまうんだと思うんですよね。僕の場合は「楽しい」と思えてからは、一気に成長していきます。

たださっきも言いましたけど、ものによって到達できるまでの時間は違います。0から1にすぐに進めるものもあれば、0.1とか、0.01とかずつ、少しずつ進んでいくものもある。そこは勘が良いとか、悪いとかも関係あるのかと。

今回のサックスはホントに一歩の歩幅が小さくて(苦笑)。僕の場合はワンツーマンで教えていただけたので、なんとかそれでも速く進めたんだとは思うんですけど。サックスは難しかったですね(苦笑)。

けど音楽で得られる一体感は他になかなかないものなので。サックスの楽しさというより、音楽自体の楽しさにはなってしまいますけど、興味のある方はやってみてください。

――今後、挑戦してみたい楽器はありますか。

単純なカッコ良さで言うと、トランペットが好きなんですよ。今回は清野(菜名)さんが吹いていらっしゃいましたけど、大きさは小ぶりなのに音には力強さがあっていいなと思いました。難しいとは聞いたんですけど、できたらいいなって思います。


高杉さんが「難しかった」と振り返っていたサックスも含め、今回、音楽隊の演奏場面は手元の吹き替えはなく、すべて皆さんが実際に演奏した時の映像が使われています。

インタビューでも触れられていた白の制服を着たメンバーが演奏をする場面は、まさに大スクリーンで観るべきシーンです! 内田監督の紡ぐ人間ドラマと音楽を映画館でお楽しみください。

スタイリング/荒木大輔 ヘアメイク/堤 紗也香
衣装/シャツ ¥40,700(税込)、パンツ¥34,000(税込) Cellar Door[untlim 03-5466-1662]、Tシャツ¥15,400(税込) CINOH[MOULD 03-6805-1449]、その他スタイリスト私物

作品紹介

映画『異動辞令は音楽隊!』
2022年8月26日(金)全国ロードショー