ゴスペラーズ安岡優が挑む“会場＆配信”ソロライヴ!「配信にしかない喜びも届けたい」【インタビュー後編】（2/2）

9月14日にソロライヴを開催する、ゴスペラーズ・安岡優。観客を入れ、同時にライブ配信も行うという新たな試みで挑むものとは？ロングインタビューの後編をお届けします。

ソロライヴは「配信にしかない喜び」みたいなものを盛り込んだライブにしたい

――なるほど。「安岡優ソロライヴ 2020 “お兄さんと一生！？”」は、観客を入れ、さらにリアルタイムでライブ配信も行う。ゴスペラーズもやったことのない、新しい形でのチャレンジになりますね。

安岡そうですね。会場にいるお客さんはもちろん、配信を観ているお客さんにも楽しんで欲しいと思っていて。

例えば、僕らのファンの皆さんが言ってくれるのは、配信だと最前列のセンターにいるような気分になれる喜びがある、と。これは、会場にいらっしゃった方たちとはまた別の楽しさ、嬉しさだと思うんです。

だったら、カメラワークも含めて、そういう部分の演出をステージ上でパフォーマンスする人間が努力するべきなんじゃないか、と。これがここ2カ月、ゴスペラーズでいろいろ配信ライブを重ねて来て感じたことなんですね。

だから今回のソロライヴは、会場にいる方に喜んでいただくのはもちろん、さらに画面の中（＝配信）にしかない喜びみたいなものを盛り込んだライブにしたいと思っています。

スタッフも“ゴスペラーズには合わないけど、安岡さんがやったら面白いんじゃない？”ってアイデアをたくさん出してくれるので。だったら、まだゴスペラーズで観せたことの無いような演出もお届け出来たらいいなと、今、鋭意、努力中です。

――個人的な意見になりますが、観客を入れた配信ライブというスタイルって、今後、しばらくの間は、エンターテインメントがまず目指す形になるのかなと思っていて。

安岡今後がどうなっていくのかは、本当にわからないけど、ひとつの選択肢になっていくのかなと思いますね。エンターテインメントというものが、これ以上規模を縮小させないためには、生のライブステージの良さを失わず、より多くの人と繋がり続ける必要があると思うんです。

生のライブといういい空間を作ることと、配信でいい画面を作ることはまったく違う形の努力が必要だと思うんですね。で、それをステージに上がる人間は、同時に走らせないといけないと思う。配信でしか満たすことの出来ないツボがあるのなら、そのツボを見つけ出して配信にのせる……そういう新たな挑戦と旅が始まっているんだと思ってますね。

今回の僕のソロでのステージの経験も、きっとゴスペラーズにフィードバック出来ると思うし。ここから数年は、ステージに立つ側は、挑戦と経験をフィードバックさせながら、エンターテインメントを愛してくれている人たちが、エンターティンメントを通じて繋がり続けようと思えるような新しい何かを見つけないといけない、見つけるべきだと思ってますね。

■ゴスペラーズ安岡優が直面した「配信ライブの可能性と難しさ」とは?【インタビュー前編】